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農と食を結ぶ情報誌「とさのうと」
vol.30
「ミカンの担当になるまではスマートでした」と笑う営農指導員の横山拓也さん。お嫁さん募集中です!(香南市香我美町にて)
生産者と二人三脚で。
 営農指導員という職務があります。おそらく、JAの関係者以外の読者には、耳慣れない名称ではないでしょうか。担当する品目の栽培方法や病気などに詳しく、生産者を訪ねて顔を合わせることも多い、通称「営農さん」です。

 香南市香我美町山北でのミカン特集取材、露地ミカンでお世話になったのが、営農指導員の横山拓也さんでした。取材時に25歳という若さながら、生産者の皆さんに信頼され、可愛がられていた横山さん。露地ミカンの指導員になって3年目で、部会の皆さんのひんぱんな会合や飲み会にも、すっかりなじんでいます。

 出身は高知市の山間部にある鏡地区で、実家はお茶を作っているそう。高校時代は警察官志望でしたが、進路を変更することになって、小さいときから好きだった山北ミカンに関われる、この仕事を志しました。「JA土佐香美へ入って7年、その間、山北でも高齢化は進んでいます。栽培面積を維持していくのが私たち営農指導員の役割ですし、農家さんと露地ミカン部会で一緒に考え、高知県や香南市とも協働していきたいです」

 「食べるのが調査なんです」と持ち前のスマイルで気さくに応じてくれる横山さん。出荷シーズンには日に50個ほども味見して、データの管理をしています(ミカンは食べきるわけではありません、念のため)。結果、酸味が強過ぎたら水分を調整してもらうなどして、まさに生産者との二人三脚。でも、横山さんのような営農指導員は、まだまだ不足していると聞きました。農家の感覚だけでなく、営農指導によって、ニーズに乗った物が作られるようになります。そして、指導員という人材を育てるには、時間が必要なのです。
左/露地ミカン生産者の近森秀好さんは、若手営農指導員の横山さんを優しく見守っている一人です。 右/こだわり生産者ぞろいの山北ミカン。すぐ対応できるよう、日々勉強しながら頑張っています。