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農と食を結ぶ情報誌「とさのうと」
vol.27
辛い実を探せ!
 油断して口に入れたら、おお辛い!ビリビリするシシトウに当たってしまった!獅子唐辛子というだけあるのだと思い知る、スリリングな経験。ほろ苦さが持ち味なのは、よく理解しているのですが、子どもたちには激辛が当たってほしくないなあというのが正直なところ。シシトウの取材をしながら、スタッフは何度となく、生産者やJA職員に、この「辛み果」を見分ける方法をたずねました。

 皆さんに聞いた結果は、バラエティーに富んでいました。その中で、とさのうとのシシトウ号で紹介したのは、「つやがない」「果形が悪い(よじれ等)」「緑が濃くてシワが少ない」「硬いもの」「生命力が旺盛な春の方が出やすい」といった特徴です。

 ほかにも、「種が少ないもの」「雨(水)が少ないと出やすい」「光って色が濃いもの」「軸の回りにシワが寄ったもの」「木の元へ行くだけで辛い匂いがする」などのポイントで、見分けられているそうです。でも、台所で、これ怪しいなと迷ったら?生産者の女性がお料理しながら教えてくれたのが極めつけでした。「切り口をちょっとだけ、なめてみたら。ちょっとなら大丈夫でしょ?」なるほど、すばらしい水際作戦です。

 さて、そうはいいながらも、店頭に並ぶ辛いシシトウの割合は、生産者や出荷場でのパック詰め段階で取り除く努力で、以前よりかなり減ってきているそうです。試食宣伝などで対面した消費者の声が生産者に届いていることもあって、作り手の努力は続いています。シシトウのパックを手にして、生産者さんや地元の人たちがチェックしてくれているんだと思うと、なんだか、気持ちにまでカプサイシン効果が及んで温かくなってくる感じがします。
生産者の努力で、辛み果を出荷しないよう、取り除く割合を高めました。(南国市) 左・右中/シシトウのパック詰めは手作業の職人技です。この段階でも辛そうな実は選別しています。(津野町) 右下/食用のシシトウは緑の未熟果で、赤く完熟すると辛みも消えます。赤は高知県農業技術センターの採種用シシトウです。