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農と食を結ぶ情報誌「とさのうと」
Vol.14
イチゴ農家の甘いおやつ。
そして、やってきた3時のおやつタイム。どうぞとすすめられたのは、おはぎ。しかも
あんこときなこの2種類です。「ああ〜ちょうどお彼岸なんですよね」と言い合い、ごちそうになりました。おはぎはもちろん手づくり。ぽってりとして、あんこもきなこもたっぷりの、肩が軽くなるようなおいしさでした。しかも、たくさん。毎日の忙しい時間のすきまに、ちゃんと、こういう伝統のおやつを用意できる女の人たちっていいな、と思ったことです。

ちなみに、おはぎとぼたもちは同じもので、おはぎは萩の花が咲く秋の季節を、ぼたもちは牡丹の花が咲く春の季節をあらわしているのだと、何かで読んだことがあります。イチゴの甘酸っぱい香りの漂う作業場でよばれたお茶の時間、これからもおはぎを見ると思い出すことでしょう。
とさのうとは年4回発行ですが、農作物の年間スケジュールに合わせて1年ぐらい前から段階的に並行して取材を進めています。12月に出るイチゴ号に向けて、この3月には久礼のイチゴ農家、政岡ファミリーをお訪ねしました。これまで取材した品目の中でも群を抜いてかわいらしい、しかも甘くて夢を感じるのがイチゴです。収穫の取材では、心なしかスタッフもちょっと顔がにやけています。「どうぞ、熟れてるのを食べてみてください」と言われれば、遠慮なく手が出てしまうほど。そしてまた摘みたてのイチゴの、ジューシーで甘いこと。

桜ももうすぐ開花だなあ…などと空を眺めながら、続いてパック詰めの作業を見学させてもらいました。パック詰めは政岡家の女性たちが担当しています。慣れた手つきではありますが、本当に1個ずつ、そうっと優しく扱っているのがわかり、今まで何となく、こういう作業まで機械化ができるかのように思い込んでいたのが恥ずかしくなりました。
政岡家の手づくりおはぎ。「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、春のお彼岸を過ぎて暖かくなってくると忙しくなるイチゴ作りです。