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農と食を結ぶ情報誌「とさのうと」
Vol.13
四万十の奥で出会った食卓。
シイタケの取材でお世話になった、四万十町地吉地区の、酒井和志さん。ヒノキを植林している山で、原木栽培を手がけられています。四万十川沿いにある十川の町から、支流の長沢川を車で10分ほどたどった山あいにあります。高知市からは距離がありますが、どちらかといえばなだらかな山が続いていて標高も高くないので、空が広い場所という印象です。

さて、酒井さんのお宅を最初に訪ねたのは、2月の寒いころでした。特集のテーマとなる品目を生産している方への取材時には、農家直伝・教えたくなるレシピ(通称:食卓取材)にご協力いただけるかどうかを打診するのがならわしです。この食卓取材も、取材初期から決めておけば、スタッフとしては、ほっと安心なわけで、実際、収穫の時期によっては、1年前に撮影することもあります。
県内各地に見られる、漆喰の妻飾り。コテで描いた絵模様です。壁から出ているのは薪ストーブの煙突。
ご自宅での料理撮影に応じてくださった酒井家の皆さまとご近所さま。心より感謝です!
酒井さんのお家は古民家風の外見で、軒には漆喰の妻飾りもあったりして、食指が動いたのはいうまでもありません。たまたまお手洗いを借りたところ、お家の内部は暮らしやすくお洒落にリノベーションされているではありませんか。フローリングの床に、薪ストーブ。広いキッチンやリビングは居心地がよさそう。シイタケ栽培はご両親も一緒にされているので、ぜひご家族でとお願いして、今回の農家直伝ページに登場いただいた次第です。

スタッフの私たちも、消費者のひとりとして、特に知りたいのは、生産農家の台所で作られる、飾らない、そして思いがけない、おいしい食べ方。だからこそ、「ご自宅まで上がり込む」姿勢を、あえて熱心に取らせていただいています。

なお、この地吉地区をさらに少し奥へ行くと、大きな夫婦杉と五ツ鹿踊りで知られる地吉八幡宮があります。四万十川の旅とともに、ぜひお立ち寄りください。